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2026.02.12

花粉症・呼吸器症状|症状が悪化しやすい春先の農作業

花粉症対策

協力/JAみい
参考リンク 環境省「花粉症環境保健マニュアル

■Case|春先の農作業で出た花粉症 くしゃみ・咳・息苦しさ

春先になり、畑の準備や草取り、ハウス周りの作業が本格化。
外で作業をしていると、

  • くしゃみが止まらない
  • 鼻水・鼻づまり
  • 咳が出る
  • 息がしにくい感じがする

といった症状が出てきた。
「毎年の花粉症だから仕方ない」と思い、マスクを外したまま作業を続けていたところ、
夕方には喉の違和感や息苦しさが強くなってしまった。

■初期対応|花粉・ほこり症状を感じたときの対処

花粉やほこりによる症状は、早めの対応が大切です
① まず作業を中断する
くしゃみや咳、息苦しさを感じたら、無理をせず、いったん作業を止めましょう。
我慢して続けると、症状が悪化することがあります。
② 花粉やほこりから離れる
・風の強い場所を避ける
・ハウス内や屋内で休憩する
・顔や鼻を軽く拭く
・花粉や土ぼこりを吸い続けないことが大切です。
③ メガネやマスクを着用する
症状があるときは、マスクの着用だけでも吸い込む花粉量を減らせます。
「少しの作業だから」と外さないようにしましょう。
④ 症状が続く場合は無理をしない
咳や息苦しさが続く場合は、その日の作業を切り上げる判断も必要です。

■見解|花粉だけじゃない 農作業時期の呼吸器リスク

「春先は花粉だけでなく、農作業による土ぼこりや肥料の粉などが加わり、呼吸器に負担がかかりやすい時期です。花粉症だと思っていても、喘息や気管支のトラブルが隠れていることもあります。息苦しさや咳が続く場合は、早めに医療機関へ相談してください。」

■受診を考える目安
次のような症状がある場合は、早めに受診を検討しましょう。
・咳や息切れが続く
・目のかゆみやくしゃみが止まらない
・夜間や早朝に咳が強く出る
・ゼーゼー、ヒューヒューと音がする
・さらさらとした鼻水が出る(2週間以上続く場合)
・市販薬を使っても改善しない

🌱 予防のポイント
春先の農作業では、次の点を意識しましょう。
・風の強い日は無理に作業しない
・メガネやゴーグル、マスクを着用する
・作業後は手洗い・うがいを行う
・症状が出やすい人は、早めに医師へ事前相談する


🌾 農家さんへ
「毎年の花粉症だから」と我慢していませんか。
呼吸がつらい状態での作業は、事故や体調悪化につながることがあります。
無理をしないことも、大切な農作業の一部です。
気になる症状があれば、早めに休み、相談しましょう。

農作業と花粉症

春先の農作業と花粉・ほこり
左:花粉の多い中での作業開始
春先の農作業では、スギやヒノキの花粉に加え、土ぼこりや肥料の粉などを吸い込みやすい環境になります。
作業を始めた直後は、症状が軽くても、体には少しずつ負担がかかっています。
中:作業を続けるうちに出てくる症状
花粉やほこりを吸い続けることで、次のような症状が出ることがあります。
・くしゃみが続く
・鼻水・鼻づまり
・咳が出る
・息苦しさを感じる
「毎年のことだから」と我慢して作業を続けると、症状が強くなることがあります。
右:体調の変化を感じたら、無理をせず休憩を
少しでも「息がしにくい」「咳が増えてきた」と感じたら、作業をいったん中断しましょう。
マスクを着用する、花粉やほこりの少ない場所で休憩するなど、早めの対応が、症状の悪化や事故の予防につながります。


今回の記事を監修した医師
渡邉 絵里奈 医師(呼吸器内科)
日本呼吸器学会 呼吸器専門医

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