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2026.03.13
腰痛・ぎっくり腰|冬明けの農作業に要注意

協力/JAみい
参考リンク
農研機構「農作業における腰痛(農作業安全情報センター)」
■Case
冬の間は作業量が少なかったが、春が近づき
- 草取り
- 肥料まき
- 苗箱の運搬
などを久しぶりに再開。
朝の冷え込みの中で前かがみ作業を続けたところ、
「グキッ」と腰に強い痛みが走り、動けなくなった。
■初期対応
まずは無理をしないことが一番大切です。
- 痛みが出たら作業を中止
- 可能なら横になり、楽な姿勢をとる
- 無理に伸ばしたり、動かさない
- 痛みが強い初日は温めず、安静を意識
- 立ち上がれない
- 足にしびれや力が入りにくい
これらがある場合は、早めの受診を考えましょう。
■ 医師の見解
農家の方の中には「体が資本」という思いから、多少の痛みを我慢して作業を続けてしまう傾向がみられることがあります。
ですが冬明けの腰は特に傷みやすく、無理をすると回復に時間がかかることもあります。
作業前に体を温めること、痛みが出たら早めに休むことが、結果的に長く農作業を続けることにつながります。
🚑【救急要請が必要なサイン】
以下のような症状がみられる場合は、早めに救急相談窓口や医療機関への相談を検討してください。
- 激しい腰の痛みで全く動けない
- 足の感覚がなくなる、力が入らない
- 排尿・排便がうまくできない
🏥【医療機関を受診した方がよいケース】
- 2〜3日たっても痛みが改善しない
- 少し動くだけで強い痛みが続く
- 何度もぎっくり腰を繰り返している
🌱 迷ったときは早めの相談を
「農繁期だから」「人手が足りないから」と痛みを我慢し続ける方がとても多いのが現実です。
ですが、腰をかばいながらの作業は、転倒や別のケガにつながることもあります。
「いつもと違う」「ちょっとおかしい」と感じたら、早めに医療機関やかかりつけ医に相談してください。

冬明けの農作業前ストレッチの例
― 冷えた体をゆっくり動かし、腰への負担軽減を目的に ―
冬明けは体が冷えたまま作業を始めがちです。
作業前のひと手間が、腰痛・ぎっくり腰の予防につながります。
左上:作業前に腰を反らして体を伸ばす
朝一番の農作業前は、腰や背中をゆっくり動かして体を目覚めさせましょう。
寒い時期は筋肉が硬くなりやすく、準備運動なしの作業は腰痛の原因になることがあります。
右上:体を横に倒して腰回りをほぐす
前かがみ作業が多い農業では、左右の腰の筋肉をほぐすことが、腰への負担軽減につながります。
無理のない範囲で、呼吸を止めずに行いましょう。
下:腰や足に違和感があるときは休む
「少し変だな」「いつもと違う」と感じたら、無理に作業を続けず、一度休むことも大切な予防です。
◆今回の記事を監修した医師

本松 伸一 医師(整形外科)
日本整形外科学会 整形外科専門医
日本整形外科学会 認定スポーツ医
日本整形学会 認定運動器リハビリテーション医
「Medi-AGRI」とは
当院をご利用いただいている患者様の職業の多くに「農家」の方がいらっしゃいます。
そんな地域の農家の皆さんの健康管理の一助となればと考え、一般的な医療情報を紹介する「農家の皆さんのための医療参考」ページを公開します。事前にご覧になられる中で、日常の作業における健康管理や、体調変化に気づくための参考情報としてお役立てください。