新着情報
2026.05.08
農業従事者に多く見られる穀物粉塵による呼吸器疾患 等

参考リンク
▽久留米市役所(久留米市主な農産物生産量)
▽大刀洗町役場(小麦畑の様子)
▽厚生労働省の粉状物質の有害性情報伝達による健康障害防止のための取組について
■Case
穀物の乾燥・袋詰め作業をしていたところ、ホコリのような粉塵が舞い上がり、作業中から咳が止まらなくなった。数日経っても喉の違和感や痰が続くようになり、農繁期が終わっても症状が取れない。
■初期対応
作業中に咳や息苦しさを感じた場合は、すぐに粉塵の多い環境から離れることが重要です。
マスク(できれば防じんマスク)を外してしまわず、まずは安全な屋外など空気の澄んだ場所で深呼吸を整えるようにします。
症状が数日続く、痰に色がつく、胸の痛みを感じるなどの場合は、呼吸器内科や内科の受診を検討してください。
■医師の見解
穀物や牧草、乾燥飼料などを扱う現場では、細かい粉塵を長期間吸い込むことで、
・呼吸器アレルギー(アレルギー性鼻炎、喘息、過敏性肺炎など)
・目(充血、かゆみ、異物感)や皮膚(かゆみ、湿疹、発疹)のアレルギー症状
・呼吸器の症状(くしゃみ、咳、喘息、鼻づまりなど)
発症するリスクがあります。
作業時は、
- 防じんマスクの着用
- 定期的な換気や集じん装置の活用
- 長時間の作業を避けること
が重要です。

穀物粉塵による呼吸器への影響と受診の流れ
左:穀物作業中に舞う目に見えにくい粉塵
右:澄んだ空気の場所で、呼吸を整えましょう
■今回の記事を監修した医師
渡邉 絵里奈 医師
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
「Medi-AGRI」とは
当院をご利用いただいている患者様の職業の多くに「農家」の方がいらっしゃいます。
そんな地域の農家の皆さんの健康管理の一助となればと考え、一般的な医療情報を紹介する「農家の皆さんのための医療参考」ページを公開します。事前にご覧になられる中で、日常の作業における健康管理や、体調変化に気づくための参考情報としてお役立てください。