身体拘束最小化を目指して


About
身体拘束は、医療現場で安全確保のために検討されることがあります
医療現場では、点滴やチューブの自己抜去、転倒・転落などを防ぐために、
やむを得ず身体拘束が検討される場合があります。
一方で、身体拘束は患者さんの自由や尊厳に関わる大切な課題です。
神代病院では、必要性を慎重に判断しながら、
できる限り身体拘束に頼らないケアを目指しています。

Our Approach
安全と尊厳、その両方を大切に。
神代病院では、患者さんの安全を守ることと、その人らしさや尊厳を大切にすることの両立を目指し、身体拘束最小化に向けた取り組みを進めています。
医師、看護師、リハビリ専門職、介護職、相談員など多職種が連携し、患者さん一人ひとりに合ったケアのあり方を日々考えています。

Interview
“身体拘束最小化”を主導する責任者に聞く

Profile
副理事長 髙田 由香
医療法人三井会・副理事長。
医師として診療に携わるとともに、 身体拘束最小化に向けた院内体制づくりや、多職種連携の推進を主導している。
なぜ身体拘束最小化に取り組むのですか?
身体拘束は、患者さんの安全を守るためにやむを得ず検討される場合があります。
しかし同時に、患者さんの尊厳や、その人らしい生活に深く関わる課題でもあります。
だからこそ、「本当に必要なのか」「他に方法はないのか」を考え続けることが大切だと考えています。
身体拘束最小化で大切にしていることは?
「身体拘束をしないこと」だけを目的にするのではなく、患者さんの不安や混乱、身体状況、生活背景などを丁寧に理解することを大切にしています。
神代病院らしい取り組みとは?
医師、看護師、リハビリ専門職、介護職、相談員など、多職種が日常的に情報共有を行い、チームで考える文化があることです。
現場ではどのような工夫が行われていますか?
声かけや見守り方法の工夫、環境調整、離床支援、ケアするグッズの活用など、患者さんが安心して過ごせるためのさまざまな工夫を行っています。
地域の皆さまへ伝えたいことは?
身体拘束最小化は、特別な取り組みではなく、患者さん一人ひとりに向き合う日々のケアの積み重ねだと考えています。
Care in Action
写真で伝える実践の様子
身体拘束最小化は、日々の声かけ、見守り、環境調整、リハビリテーション、情報共有など、現場のさまざまな実践によって支えられています。
Care Goods
ケアするグッズの活用
患者さんが安心して過ごせるよう、スタッフの声からケアするグッズを制作し、現場でのケアに活用しています。
握っ手
手で探る行為を、握ってもらうことで代用します。肌に優しい素材と可愛いキャラクター性で親近感が湧きやすいです。
マフ
柔らかい素材で作ったマフに、腕を通したり、触ったり、掴んだりして、精神的な安定を目指します。
中心静脈栄養カテーテル 保護カバー
タートルネック型の着用する保護カバー。点滴時の抜去等を予防します。
Voice
現場スタッフの声

看護師

「身体拘束を減らすために何ができるか」を、日々チームで考えています。
リハビリ

多職種で相談しながら、患者さんに合った方法を検討しています。
薬剤師
PDCA
カンファレンスで共有し、改善につなげる仕組み
身体拘束が必要となった場合や、転倒・転落などのリスクが生じた場合には、カンファレンスなどで状況を共有し、原因や対応を振り返ります。

状況把握
患者さんの状態、行動、環境、リスクを確認します。

多職種で検討
カンファレンスなどで背景や対応方法を共有します。

ケアの実践
見守り、声かけ、環境調整など具体策を実施します。

振り返り
効果を確認し、必要に応じて対応を見直します。
Network
ケアする病院ネットワークとの連携
神代病院は、全国の医療機関が連携し、ケアのあり方を考える「ケアする病院ネットワーク」の発起人病院のひとつです。
院内での実践に加え、全国の医療機関と学び合いながら、身体拘束最小化に向けた取り組みを継続しています。
お問い合わせ
TEL. 0942-78-3177
FAX. 0942-78-3918
患者さんの不安や混乱の背景を知ることで、関わり方の工夫につながっています。