急性期リハビリテーション

救急から在宅まで、
地域に寄り添うリハビリテーション

急性期リハビリテーションとは、発症や受傷、手術後の早期から開始するリハビリです。
早期に介入することで、廃用症候群(筋力や体力の低下)や合併症を予防するとともに、活動量や刺激の低下による認知機能低下の予防にもつながります。多職種と連携しながら、早期回復と日常生活への復帰を目指します。

外来リハ

急性期から生活期まで、切れ目なく繋いでいくリハビリ

1. 早期介入

当病棟ではほぼ全ての患者様に対して、入院後早期のリハビリ介入を行っています(リハビリ処方率95.7%)。患者様の身体機能や認知機能を正しく把握する事で、個人個人にあった移動手段の選択や生活手段(食事形態・排泄手段・入浴方法など)の検討を行います。

外来リハ

2. 安定したリハビリの提供
(休日・祝日体制)

当病棟では10人のセラピストを配置し、入院中のリハビリテーションを365日体制で行っています。お一人あたり1日平均2.66単位(約40~60分)のリハビリを提供しており、日曜日や祝日も休むことなく継続しています。休日においても平日の約98.4%のリハビリを実施しており、切れ目のない支援で回復を後押しします。

外来リハ

3. 在宅復帰率と平均在院日数

当病棟の平均在院日数は20.66日と比較的短い期間ですが、その中で集中的にリハビリテーションを行っています。在宅復帰率は72.5%と、多くの患者さんがご自宅での生活へ戻られています。限られた入院期間の中でも、安心して退院後の生活につなげられるよう支援しています。

外来リハ

早出・遅出

早出:7:00~16:00勤務(休憩12:20~13:20)
遅出:10:00~19:00勤務(休憩13:00~14:00)

当院では、早朝や夕方などの生活場面に合わせたリハビリ(早出・遅出)を行っています。起床や更衣、食事、排泄場面など実際の生活の流れの中で関わることで、無理なく動作の習得を目指します。これにより、生活の質の向上や生活リズムの改善につなげるとともに、ご本人やご家族の介助の負担軽減にも努めています。

院内デイケア(DC)

当院では、日曜日を除き毎日14時より院内デイケア(DC)を実施しています。体を動かす活動や交流の機会を通して、離床を促し、生活の質の向上や身体機能・認知機能への働きかけを行っています。また、生活リズムを整えるとともに、認知症のある患者さんの孤独感の軽減や、行動・心理症状(BPSD)の改善にもつなげています。

院内DCの内容

  1. 日付の確認:見当識へのアプローチ
  2. ラジオ体操:手続き記憶の賦活 準備運動
  3. 四肢・体幹の体操:筋力増強 骨盤低筋群賦活(排泄ケア) 呼吸法指導
  4. レクリエーション:認知機能の全般的促通

急性期病棟で実施する主なリハビリテーション

術後のリハビリ

当院では、急性期病院で集中治療や手術を受けた患者さんに対し、継続的なリハビリテーションを提供しています。整形外科疾患(上腕・前腕骨折、腱板損傷、足関節疾患術後など)をはじめ、がんや内科的疾患の術後患者にも対応し、機能回復およびADL向上を図っています。

呼吸理学療法

呼吸理学療法は、肺炎や手術後、内科的疾患などによって低下した呼吸機能の改善を目的に行うリハビリテーションです。「息がしづらい」「痰が出しにくい」「動くと息切れする」といった症状に対して、呼吸を整える練習や体を動かす運動、痰を出しやすくする援助などを行い、安心して日常生活を送れるよう支援しています。
当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせて無理のないリハビリを行い、体力低下の予防や早期回復、自宅復帰につなげられるよう取り組んでいます。
また、より安全で質の高いリハビリテーションを提供するため、呼吸理学療法に関する定期的な勉強会を開催し、スタッフの知識・技術向上にも努めています。

がんリハ

当院では、専門的ながんリハビリテーションに関する講習を受けたスタッフが、患者さん一人ひとりの状態に合わせたリハビリテーションを提供しています。がんや治療の影響により、筋力や体力の低下、息切れ、痛みなどが生じることがあります。当院では、痛みや症状のコントロールを目的に入院されている患者さんに対しても、できる限り今までの生活能力を維持できるよう支援しています。患者さんの体調や症状に配慮しながら、基本動作や歩行練習、日常生活動作の練習などを行い、「自分らしい生活」を少しでも続けられるよう取り組んでいます。

作業活動

作業活動では、折り紙や編み物、塗り絵、貼り絵など、患者さんの興味や能力に応じた内容を提供しています。
認知症を有する患者さんの際には「できた」という達成感や楽しみを感じていただきながら、心身機能の維持や生活意欲の向上につながるよう支援しています。
また、患者さんが安心して過ごせる環境づくりを大切にし、多職種と連携しながら、その人らしい生活を支えるリハビリテーションに取り組んでいます。

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嚥下機能評価(VF・VE検査)

年齢を重ねると、食べたり飲み込んだりする力が少しずつ弱くなることがあります。
そのため、「食事中によくむせる」「飲み込みにくい」「食事に時間がかかる」といった症状がみられることがあります。当院では、患者さんが安全に食事を続けられるよう、飲み込む力を確認するための検査(嚥下機能評価)を行っています。
検査には、「VF検査」と「VE検査」の2種類があり、患者さんの状態に応じて適切な方法を選択しています。

ドライブシミュレーター

VF検査(嚥下造影検査)
VF検査は、造影剤を含んだ食べ物や飲み物を飲み込み、その様子をレントゲンで確認する検査です。食べ物がどのように飲み込まれているか、誤って気管に入っていないかなどを詳しく確認することができます。

ドライブシミュレーター

VE検査(嚥下内視鏡検査)
VE検査は、鼻から細い内視鏡を入れて、のどの動きや飲み込みの状態を確認する検査です。ベッドサイドでも実施できるため、体への負担が少なく、患者さんの普段の食事場面に近い状態で評価を行うことができます。