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2026.10.20
長靴の中は菌が増えやすい。農作業で気をつけたい水虫(足白癬)

■Case
毎日、朝から夕方まで長靴を履いて畑で作業。
ある日、足の指の間が白くふやけ、かゆみが出てきました。
「汗をかいただけだろう」と思っていましたが、数日たっても改善せず、皮がむけ始めました。
夏場は汗をかきやすく、長時間長靴を履く農作業では、水虫(足白癬)になりやすい環境が整ってしまいます。
■初期対応
水虫は白癬菌というカビ(真菌)の一種が原因です。
早めに気づき、適切に対応することで悪化を防ぐことにつながります。
① 足を清潔に保つ
作業後は足を石けんでやさしく洗い、指の間までしっかり洗い流しましょう。
② よく乾かす
洗った後はタオルで水分を拭き取り、特に指の間までしっかり乾燥させます。
汗で湿った靴下は、できれば履き替えるのがおすすめです。
③ 長靴も乾燥させる
長靴の中は湿気がこもりやすく、菌が増えやすい環境です。
作業後は風通しの良い場所で乾燥させ、毎日同じ長靴を履き続けない工夫も効果的です。
④ 症状が続く場合は受診を
市販薬で改善しない場合や、爪が厚くなったり変色したりしている場合は、医療機関で相談しましょう。

🌾 医師の見解
水虫は珍しい病気ではありません。
農作業では長靴を履く時間が長く、汗をかきやすいため、誰でも発症する可能性があります。
「かゆいだけ」と放置すると、皮膚の傷から細菌感染を起こしたり、爪に広がって治療期間が長くなったりすることがあります。
症状が続く場合は、自己判断せず医療機関で相談しましょう。
🚑【すぐに受診を検討したいサイン】
次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 足全体が赤く腫れている
- 強い痛みや熱感がある
- 膿が出ている
- 発熱を伴う
- 糖尿病などの持病があり、足に傷がある
🏥【医療機関を受診した方がよいケース】
- 市販薬を使っても改善しない
- 爪が白く濁る、厚くなる
- 症状を何度も繰り返す
- 家族にも同じような症状が出ている
- 水虫か湿疹か判断できない
🌱 迷ったときは早めの相談を
農繁期は「これくらいなら」と後回しにしがちですが、水虫は早めに対応することで悪化を防ぎやすい病気です。毎日使う足だからこそ、作業後の「洗う・乾かす」を習慣にし、気になる症状があれば早めに相談しましょう。
■今回の記事を監修した医師
名嘉眞 健太 医師(皮膚科)
日本皮膚科学会 認定皮膚科専門医
「Medi-AGRI」とは
当院をご利用いただいている患者様の職業の多くに「農家」の方がいらっしゃいます。
そんな地域の農家の皆さんの健康管理の一助となればと考え、一般的な医療情報を紹介する「農家の皆さんのための医療参考」ページを公開します。事前にご覧になられる中で、日常の作業における健康管理や、体調変化に気づくための参考情報としてお役立てください。